古墳に入りたい

大学生活も残り半年でございます

地獄を具現化するー大阪 全興寺

大阪環状線から少し外れた閑静な住宅街の地元感溢れるアーケードを進んで行くと、地獄に到着する。

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全興寺は平野区にある薬師堂。

全興寺公式HP_せんこうじ平野区

 

大阪を観光しよう!と思った時にここに行く人はあまりいないと思うのだけど、知る人ぞ知る珍スポットであり、なにより地元の人に愛されているのを実感できる場所でした。なぜ珍なのかというと、このお寺には地獄があるのです。

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これが地獄の入り口。

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HPにものっている裁きを実際に受けられます。結構単純な仕組みで運命は決まってしまうみたい。

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小屋の中には地獄の光景があり、もちろん閻魔様がいます。

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恐ろしい鬼の横にある画面に地獄の解説映像が流れ、それぞれの地獄の特徴を教えてくれる。釜茹でとか、龍にのまれるとかいろいろあるけれど、やっぱり三途の川が一番キツイみたい。

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最後に伝えたかったのはこの一言でした。

薄暗く狭い小屋の中で恐ろしげな映像が流れる地獄。小さい子ならトラウマになりそうですよ。

 

現代社会における宗教の役割が変化する中でシンプルに、命を大切に!というメッセージを宗教側が発するのはいいことだと思います。一方で、物語的な部分がないと思いは届きにくい(ちょっと怖いくらいがいい)けれど、胡散臭さを感じさせてしまうのも事実。例えば、日本人にとっては仏像は地味な色合いだけど、タイに行けば金色で色鮮やかなことも多い。静かで落ち着くものではなくて、アクティブなものとして仏教が生きてるんだなと感じますよね。じゃあ日本にそんな仏像や寺があったとしたら、新興宗教なのかな?と思ってしまう。教義の根本的な部分には共感できてもその周囲の世界観が受け入れられなくするのです。

 

全興寺の地獄は宗教的ではあるけれど、地獄というもの自体は共通の文化になっているとは思います。そして、そこにお経や仏はほとんどでてきません。あくまで地獄から逃れるのに必要なのは自分自身の現世での善行、それも誰もが賛同しうるレベルの良い行いをすることなのです。それはたとえば、思いやりとか感謝とかそういったものです。

 

ここにVR技術を導入して、よりリアルな地獄を作るのも面白いんじゃないかと。ただ、今のちょっとしたチープさが無くなるとより洗脳されてる気分になりそうです。

 

訴求力の強い作り込み(洗脳)

VS

脱宗教、世俗、エンタメ

 

のちょうどいい落とし所が全興寺の地獄なのでは?と思う今日この頃でした。

 

おわり