古墳に入りたい

大学生活も残り半年でございます

じゃこめってぃおじさん

何が言いたいんだろうね。


新美でやってた。
ブラックボックス展に4時間半並んで入場できなかった日のことだ。


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ジャコメッティといえば、歩く人で、ブロンズの細い立体で、棒みたいな人間で、フランス。

それくらいしか知らない。それにジャコメッティがめってゃ好き!ってひともあんまり見たことがない。いるのかもしれないけど。
日本の哲学者矢内原伊作と絡みがあったことも今回初めて知った。20世紀の初めに生まれ、1966年に亡くなったことも。

 

土曜だというのに意外なほど空いていて、話題のちょいワル薀蓄垂れ流しおじさんもいなかった。新美はいつ行っても綺麗で快適。一番好きな美術館といっても過言でない。

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学生料金で入るともらえるジュニアガイドには、「彫刻をじっくりと観察しながらジャコメッティが何を探し求めていたのか考えてみましょう」、とある。あんまりじっくり見ない派だから、結局何を求めたかなんて分からなかった。

 

彼にとっては、頭部、女、グループの3つが大きな主題だった。

グループは何本かの針金が並び立つような作品たち。人そのものではなく関係性を表象している。群衆とか偶然に場所を共有しているとかまあ色々な読み方があるのでしょう。

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頭部は微妙。弟をモデルにしていることが多かったみたい。頭にしては確かに細いけれど、本人の写真を見ると違和感ない。見えるまま、感じるままだ。

 

女はより抽象的で、キュビズムちっくな印象。彼は人間全般を細くするから、女性=細い、男性=太いみたいな対比ではない。(そういう作品もあるけど)じゃあ何が女なのかといえば、物理的な凹凸と輪郭。あと、顔もよく見ると女性らしくなっている。神話的な女性像に見慣れてると、やっぱりこれは異様だ。

 

ジャコメッティは、人間を見えるとおりに彫刻にしたいと考えていた。その結果様々なものが削ぎ落とされた。でも、そこにあるのは骨じゃない。ぱっと見てもそれは確かに人間で、じっくり観察するとより確かに人間なのだ。

 

人間を人間として認識させる最低限のラインを求めていたのでしょうか。分からないけれど人間が凝縮された細い棒からは豊かなイメージが湧き出てくる。

 

ある、こと。

存在をじっくりコトコト煮詰めるとあんなことになるのだ。ジャコメッティおじさんは凄い人なのだということは理解した。

 

そんなこと言うてますけど、

ジャコメッティ展|企画展|展示会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

アートなんて百聞は一見、ブラックボックスみたいに並ばなくてもちゃんと入れる安心。会期も長いなんてとっても親切。