古墳に入りたい

大学生活も残り半年でございます

やる気のない店が好き

ガラガラっと硝子戸をひいて、そんなに明るくない店内に入る

店主は隅に置かれたテレビのワイドショーをつまらなそうに見つめていた

あ、気づいてないのかな

そう思うけど特に声はかけないで、テーブル席をとる

めんどくさそうに動き出す店主

ごくごく普通のメニュー

いやいやこんな店に限って、地元から愛される名品が隠れているものよ

ーー

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なんて、ことはなく

しけた店のしけたご飯はしけた味がする

でもそれでいいのよ

人生なんてたいていは、平穏無事でしけたものなんだから

 

でも、しける

って不思議な言葉だ

湿気と時化

語源は湿気が正しいらしい

風雨で海が荒れること

そんな時はきっと湿気ているだろう

時化は当て字

時に化けるとはこりゃまた不思議だ

 

客入りが悪い感じを時化という

やる気のない店は客がいない

でも、それは海のように荒れているわけではなくて、むしろ凪いでいる

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凪いでいる店の店主は別に泣いていないし

利益なんて求めちゃいない

今日も1日が過ぎていくだけだ

常連と、たまに来る常連以外と

変わらない味と進歩しない世界

 

でもそれがいい

やる気なんていらない

忙しい就活の合間にたまたま入るやる気ない店

時化たカフェ☕️

 

おまえ、何急いでんの?

まあ、飯くらいゆっくり食えや

 

だれも入らない店は、誰かが入らなきゃならないんだ 

 

都築響一ばりにそんなことを思った