古墳に入りたい

大学生活も残り半年でございます

やる気のない店が好き

ガラガラっと硝子戸をひいて、そんなに明るくない店内に入る

店主は隅に置かれたテレビのワイドショーをつまらなそうに見つめていた

あ、気づいてないのかな

そう思うけど特に声はかけないで、テーブル席をとる

めんどくさそうに動き出す店主

ごくごく普通のメニュー

いやいやこんな店に限って、地元から愛される名品が隠れているものよ

ーー

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なんて、ことはなく

しけた店のしけたご飯はしけた味がする

でもそれでいいのよ

人生なんてたいていは、平穏無事でしけたものなんだから

 

でも、しける

って不思議な言葉だ

湿気と時化

語源は湿気が正しいらしい

風雨で海が荒れること

そんな時はきっと湿気ているだろう

時化は当て字

時に化けるとはこりゃまた不思議だ

 

客入りが悪い感じを時化という

やる気のない店は客がいない

でも、それは海のように荒れているわけではなくて、むしろ凪いでいる

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凪いでいる店の店主は別に泣いていないし

利益なんて求めちゃいない

今日も1日が過ぎていくだけだ

常連と、たまに来る常連以外と

変わらない味と進歩しない世界

 

でもそれがいい

やる気なんていらない

忙しい就活の合間にたまたま入るやる気ない店

時化たカフェ☕️

 

おまえ、何急いでんの?

まあ、飯くらいゆっくり食えや

 

だれも入らない店は、誰かが入らなきゃならないんだ 

 

都築響一ばりにそんなことを思った

 

スナックは最高に楽しい!!

入りにくいですよね

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茶道の先生に連れられて久々にスナックに行きました

 

とりあえずビール🍻

ママの美味しい手料理

揚げ出し豆腐と筍、さらには新じゃがに舌鼓を打ちました

 

続いて焼酎🍶

そういえば初めて焼酎を飲んだのもここでした

あの時はお湯割りだったかな

今日は薄めの水割り

といってもどんどん注がれるので、際限なく飲めちゃいます

 

ここで恒例の?カラオケ🎤

十八番のシャ乱Qシングルベッドを歌いますが、先生はご存じないとのこと

それならばと、長渕のトンボ。

これは流石に有名か

スナックで歌うのはカラオケで歌うよりもずっと気持ちいいものです

 

ここでお客さん到来

なんとまあ、歌舞伎役者のお兄さんと日本舞踊をやってるお婆ちゃんという伝統芸能の組み合わせ

一期一会

出会いに感謝

どうやら年が上の人に可愛がられる才能があるらしく、お婆ちゃんのお話をたくさんうかがいました

 

先生の天城越えに合わせて、即興で舞うお婆ちゃんは美しかった

死ぬまで踊り続ける人生に感服いたしました

 

そしてマイクはまわり、しょうがなしに選んだのは吉幾三の おら東京さ行くだ

世代を超えた名曲ですな

 

お婆ちゃんから聞いたのは、

伝統的なものを強制しないで子供に伝えていきなさいとのこと

何かを残して死ねることの喜び

最後の夢はあと5年生きて、孫の成人を見ることで、そのために心臓の手術をしたそうです

 

人生は数奇なもので、でもその運命の不思議なご縁を感じられる場所の1つがスナックなのかもしれません

 

東京で働き続けることができるなら、こういう居場所をもっていることってとてもいいですね

 

 

 

 

 

 

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新宿近辺のお寺にこんな柵があった

柵、というかフェンスゲートといったほうがいいのかもしれないけど

 

柵とは、境界線を隔てるもの

であり、しがらみとも読む

漢字がその様子を完全に表していて、木でできた冊のような形の立体物がすぐに目に浮かぶ

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それが例の柵では、背骨をそったように、丸っこい形になっている

大通り沿いのお寺

圧迫感を与えないデザインに感動した

 

こんな形をしているとなんだか、乗り越えてこいよ!!と言われている気がする

仏宝は中に眠っている

このゲートさえ越えれば……

もちろんセコムなりアルソックも備えてあるのだろうけど

成人のイニシエーションとして、この柵を飛び越えるなんて粋だ

 

頭の中で武井壮ばりにシミュレーションする

高さは150センチほどか

しかし意外と奥行きがある

なにより衆人環視の場で憚られた

 

飛べそうで飛べない

柔らかいようで硬い

圧迫していないようでしっかりと閉ざしている

 

例えば、ゲーテッドコミュニティの境界をこのような柵で囲むとどうなるのだろう

攻撃的ではない

排他的ではないふりをして

でも越えられない

 

それって遥かに残酷なんじゃないか

ガラスの天井にぶつかることもきっとそういうことだ。

透明だけどしっかりかたい

 

大河

山脈

国境

フェンス

大気圏

越えられない前提の世界に安住する人間は、越えられる可能性を見出した時遥かに絶望する

 

そんなことを思わせる柵だった

 

 

魔法使いはいたんだね

メディアアーティスト落合陽一

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の展示を見てきた 

というわけで、印象に残ったものベスト3

 

1レヴィトロープ

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宙に浮かび回転する鉄球

テクニウム展の看板的存在

最高にフォトジェニック

 

2ピクシーダスト

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超音波の3次元ホログラムで3次元構造を作り空中にものを浮かべ操るプロジェクト

ティンカーベルの魔法の粉

ずっと遊んでいられる!

 

3シルクプリント

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蚕を出っ張りのない平面に置くと、糸を出し続ける性質を利用し、3D形状の糸の不織布を作らせた

生きた3Dプリンターみたいな

 

 

他にもVRや自動制御、身体制御、視聴触覚提示など面白いものがたくさんある

 

テクニウムとは、生物やコンピュータという区分けを超えてテクノロジー自体が生態系をもつという概念

 

デジタルネイチャーとは、コンピュテーション(人工知能)による生産効率向上を伴った多様性の追求

 

落合陽一の発想は難しい

けれど、見て触って純粋に面白い

本当は卒論なんかに少しだけ活かしたいとも思う

 

 

番外編 蛍の価値観

発光するゴキブリを使ったインスタレーション

蛍のように光るGは忌み嫌うべき存在なのか……

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デジタルデジタルってよく言われるけれど、受けとる人間の感覚はとても大事

だからメディアを考えることは感覚を考えることであるべきだ

 

たまには先の時代を見据えて、未来に種を蒔こう

 

いちばん近い海で 沈む

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なんか嫌になって

海が見たくなった

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別に入水自殺したくなったんじゃない

最低限100までは生きたいから

 

 

海風は塩の匂いだけじゃなくて、時々とてもくさい匂いがする

 

フォトジェニックって言葉が好きそうな女の子2人が、付かず離れず干潟でカメラを構える

 

貝を探して砂を掘る家族は中国語を話した

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どうして人は海に来るとしゃがみこんでしまうんだろう

 

遠くの遠くの小さい船が少しずつ見えなくなる

 

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東京の海は別に好きじゃないけど

やることをやり終えたら

鏡の色した波に流れて、凪いだ心で息を引き取るのも悪くないんだ

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君のそばに油そば

東京名物!

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油×そば、とは尋常ではない

なによりヘルシーが幅を効かせる現代日本で、油の名を冠するフードが存在するとは

 

ラーメンはまあ良い🍜

もはや、伝統食

体に悪かろうと美味いものは美味い

汁なしラーメンはむしろ好きよ

それが油!そば!となると

響きからして避けてきたのだけど…

 

東京観光の案内につきそう形で踏み出してしまった

初対面、緊張感

食べ方も分からぬ

指示書き通りに辣油、酢をまわし入れる

まず一口。

思ったより酢が主張する

つるりつるりと口に運んでいたら、あっという間の完食

 

今ではすっかり虜で、就活の合間に食す

大盛りダブル盛りどんと来い!

 

真偽は定かではないが、カロリーはラーメンの三分の二から二分の一、健康的なオイル、さらにはお酢も体に良いという

そんなわけで、罪悪感もなく今日も油三昧よ

 

どうでも良いことだけど

油そばと聞くといつも

男塾名物油風呂を思い出す

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明日も就活かぁ……

油のチカラで頑張ろう

(不)可能性の臨界 ー永遠の愛を誓わないでござる

大澤真幸用語

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この本を読みました

現代日本の社会学的には大澤真幸は本当に凄い人

ですが

本筋には関係のない話を

 

 

(不)可能性の臨界とは

形式的には可能だが、実質的には不可能な選択を前提にして、すべてのことがなされる。

筆者は例として

結婚式の宣誓💒をあげることをあげている

 

 

ここから

(不)可能性の臨界をぶち壊す面白さに気づいたので妄想した

 

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神父

「ゲスさん、あなたはこの女性を健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も 愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか」

 

ゲス👱「うーーん、確信はないですね」

 

神父

「乙女さん、あなたはこの男性を健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか」

 

 乙女👩「確信はないですねー」

 

 「あなた方は自分自身をお互いに捧げますか」

 

新郎新婦「イエスかノーで言えば、どちらでもないですねー」

 

かくして、式はグダグダに終わったが、のちにゲスさんと乙女さんは不倫云々で離婚に至るとする

ならば、形式的誓いよりも不可能な選択を取ったことが真実なのではないか

 

 

妄想は置いておいて

 

(不)可能性の臨界はアメリカ社会における銃規制や日米関係にみられるという

政治の領域から言えば、ノーと言われることをあてにした主張(例えば安保破棄を訴える政治家)もある

大澤真幸は、この(不)可能性の臨界を超えていく論理が日本史上にあることをこの本で示したわけで

 

 

でも、僕が好きなのは枝葉なので

結婚の誓いに戻ると

ここで(不)可能性の臨界が超えられると

ゲス「ノー」

という発言が結婚関係そのものを変えていく(革命)わけだ

ゲスさんの不倫は社会的に許容され、結婚の儀式の持つイニシエーションとしての意味合いも変わる。

 

それってとても面白いことだ

社会変革を目指す!のではなくもっとプライベートな領域に革命が起きること

もちろんそういうことは時間が経つとともにたくさん起きている

 

結婚とは愛を誓うことではない!と

意識的にその臨界点を変えていくこと

それは冒険的でワクワクする

 

自分がそんな危険な結婚式の実験台になりたいとは思わないけれど